復活連載夢
□とろける☆lazylove
〜2〜
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side:六道骸
ピーンポーン…………。
静かな住宅街に似つかわしいインターホンを鳴らす音。
しかし、鳴らす人物はその場に似つかわしくない。
酷く整った美貌を持つ彼等が纏う空気は、冷たく冴えているくせに、暗く荒々しい。
「「可穏―!!」」
ピーンポーンピンポンピンポピポピポプププププ…!
「うっさい」
ガチャ。
ごくごく普通の一軒家から、ごくごく一般的な容姿のセミロングの少女が出てくる。
並盛中学の制服を着たその少女は家の前に立ち、彼女の家のインターホンを競うように押しまくっていた雲雀恭弥と六道骸に冷たい罵声を浴びせた。
「朝っぱらから何迷惑な事してるんですか?人間のクズですね」
(酷すぎやしませんか、可穏…。シカァッシッ!!!!こんなことじゃ僕は挫けませんよ!!というか、こんな事で挫けていたら、貴方に惚れてなんていられませんから。いや、マジでっ!!)
可穏の冷ややかすぎる言葉にも屈さず、骸はポヤンと表情を緩めた。
(まぁ、隣の彼はショックを受けているようですがね!クフフッ。いい気味です!)