復活連載夢

□とろける☆lazylove
〜1〜
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side:雲雀恭弥




僕らは運命のその日、並盛の細い路地で出逢った。


僕はその時、並盛のパトロールをしていた。
君は、俯き加減にとてもゆっくりと歩いていた。
僕と変態と君。
初めて僕らの時間がふれあった日。

君のその姿を見た瞬間、僕の胸は高鳴った。
だって、君はとても、とても柔らかく光り輝いていたから。
僕とあいつはとっさに君に声を掛けた。
その時、初めてあいつが居ることに気付いた僕は、思いっきり骸に殺気を飛ばした。
骸も僕に気付き、殺気を飛ばす。


(ムカつく)


ハッとする。
僕と骸の間には君が居たから、僕らの殺気にあてられてしまったんじゃないかと。
恐がっているんじゃないかと、怯えさせてしまったんじゃないかと。
しかし、それは僕らの単なる杞憂に終わったのだけれど。
そんな君に僕もあいつも驚いた。

あいつが君に名前を伝える。
慌てて、僕も。
君も僕達に名前を教えてくれた。


音原 可穏


一目惚れ?
そんなんじゃないよ。
僕は君の顔を見て惚れたわけじゃない。
………と思う。
敢えて言うなら、君の雰囲気に呑まれた。
誰かの雰囲気に呑まれるなんて、今までの僕からは考えられない。
多分あの変態パイナポーからも。
つまり、君が死ぬほど魅力的だって事なのだろう。



ーー―始まった―ーー

僕と君とあのクズとかカスとか変態とかの物語。
本当、君と僕意外咬み殺したい。
まぁ、君が嫌がるからしないけど……。





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