復活連載夢

□とろける☆lazylove
〜6〜
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本当に赤ん坊か、コイツ。
しゃべり方も赤ん坊離れしてるし。

「そうだね。でも、それが君に何の関係があるの?」

「アイツ等はツナのファミリーだからな。アイツ等に腑抜けられたら困るんだ」

(ファミリー?)

私は疑問に思ったが、それを言葉にすることはなかった。

「はぁ。そんな話をするなら、もう二度と私に話しかけないで」

私はリボーン君の横をすり抜けて、完璧に遅刻な理科の授業に向かった。
その場に固まったままの恭弥は無視した。
私は苛立ちを隠しながら、チャイムが鳴り響く廊下を、足早に歩いた。

その後、やはり理科の授業に遅れてしまった私は、昼休みに理科の授業の準備の手伝いをさせられることになった。
そのため、了平との話は放課後に、校門前で行うことにしてもらった。


その授業の手伝いは、昼休みに私の教室にやって来ていた、恭弥と骸が手伝ってくれた。
そして、そのまま私たちは屋上に上がって、初めて3人で昼食をとることにした。

その最中―――

「そう言えば、可穏。さっき赤ん坊と何の話をしてたのさ?」

骸と恭弥の争いも比較的穏やかだった昼食の時間は、この一言で崩れ去った。
…否、私が壊した。

私は何も話す気は無かったから、黙ってお弁当を食べ続けた。

だんだんと空気が固まっていく。

恭弥の焦った雰囲気が伝わってきたが、私は恭弥に見向きもしなかった。
八つ当たりじみたことをしていると分かってはいたけれど、私は話すきっかけを作らないまま、ただ箸をすすめた。

骸は突然の状況の変化に何が何だか分からないという様子だったが、恭弥が私を不機嫌にさせた事だけは分かったのか、恭弥へと不穏な空気を送っていた。

「か、可穏?どうしたのさ?」

恭弥の困惑した声。
そこへ、わざわざ立ち上がり、恭弥に指を突きつけた骸が片手を腰に当てて声高に言い放った。

「どうせ、あなたの心無い一言が、繊細な可穏の心を傷つけたのですっ!!さぁ、謝りなさい!早く!そして、今後二度と僕と可穏の前に姿を現さないで下さい!!」

デッデンッ!!なんて効果音が付きそうな骸のふんぞり返った姿勢。
恭弥は怒りを露わにし、骸に向かってトンファーを構え、殴りかかった。


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