復活連載夢

□とろける☆lazylove
〜3〜
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「理由を聞いてるんだけど」

私はもう一度尋ねた。
すると、恭弥が言いにくそうに口を開き、私にとって思いがけない言葉を吐いた。

「…君が言ったから」

「え?」

「君が猫耳を見て、可愛いって言ってたから」

十年前の自分は何を考えていたのだろう…。

「いつ?」

「昨日、だよ」

「昨日です」

(準備早いな…)

「それで、この姿を可穏に見せに行こうとしたところで、こっちに飛ばされてしまったのです」

(あんた等、考えることも行動も全部一緒なのっ!?)

心なしか骸の顔も恭弥の顔も赤いように見える。
こいつらにも羞恥心というものがあったのか、と妙に感動してしまった。
特に骸。

「可愛いね」

恭弥と骸に物凄い勢いで凝視されてしまった。
仕方ないじゃないか、可愛いと思ってしまったのだから。
ひくけど。
2人にも、自分にも。

「ホ、ホントですか!?」

「ホントにっ?」

10年後の2人はとてもビックリしている。

(そりゃそうだよね。でも…)

「うん、可愛い」

めったに見れない甘い笑顔に加えて、10年前の可穏という幼い愛らしさに骸と恭弥の顔は一瞬で真っ赤に染まった。

「有難う御座いますっ!!」

「っ…!ありがと

「さわってもいい?」

好奇心に抗えず、私は尋ねてしまった。
2人に毒されているようで、なんだか嫌だが。

「ハイッ!!」

「……いいよ…」

思いっきし嬉しそうに了承された。

恭弥は黒い耳と黒い尻尾を、骸は白い耳と白い尻尾を付けている。
言いたくはないが正直、とても似合っている。
何故、25才の成人した男達にここまで猫耳が似合うのか。

フワフワした恭弥の頭にこれまたフワフワの猫耳、着物に穴を開けてまで尻尾を出してる辺りに彼の本気さが窺える。
骸のパイナップルのへたと何故かマッチしている白い猫耳、ロングコートの裾から除く白い尻尾は何故か動いている…。


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