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□シンデレラ
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あるところに、とても可愛らしい少年がおりました。
その少年の名前は、廉。
廉は、とても裕福な家庭に産まれましたが、両親が亡くなり、継母のところへ預けられることになってしまいました。
その家には、継母と二人の娘が暮らしていました。

「三橋ー!!たっだいまー!!!!」
「お、お姉様、お帰りなさい、ませ、」
「なんだよ固いなあもう!!普通に『田島君』って呼べよぉ!!」
「で、でも、台本…」
「ああもう田島!!三橋を困らせるな!!」
「あ、お母、様!!」
「うお!?み、三橋、いつもの『花井君』でいいんだぞ!?」
「でも、台本、に…」
「つーかさー、ドレスって超歩きにくいー!!」
「こら田島!!めくるな!!…にしても、なんで俺が継母役なんだよ!!」
「オレ、ゲンミツに王子がよかった〜!!」
「とにかく、このドレスを何とかしてほしい…胃が痛くなってきた…」
「こんなんナチュラルに似合うの三橋ぐらいだって!!」
「お、オレ、似合わない、よ!!」
「ゲンミツに似合ってるぜ!!それにしても、三橋にこんなボロ着せるとか許せねー。」
「田島、目が怖いぞ。」
「だってさー。三橋にザツヨーやらせるとかあり得ないし!!」
「『雑用』ぐらい漢字にしてくれ…。でもまあ、こういうシナリオだし仕方ねーだろ??」
「オレ、大丈夫、だよ!!!!」
「三橋もこう言ってることだし。な??」
「じゃぁいいか。」
「お前、三橋のことだと納得が早いな…。」
「ねえ、まだお城行かなくていいの??」
「あ、っ!!沖お姉、様!!!!」
「早く行かないと、物語が進まないよ??」
「え〜オレ、王子とか興味ない〜。王子なんかより三橋と一緒にいたい!!ゲンミツに!!」
「そんなこと言ってねーで早く行くぞ。」
「モモカンが、『お城までランニング』だって言ってたよ。」
「マジか〜……(泣)。…ふぅ…っし!!行くぞ!!(←ヤケ)西浦ー!!!」
「「ファイッオッ!!ファイッオッ!!ファイッオッ!!」」
「い、行ってらっしゃい、ませ!!」
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