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□きっとこれって青春
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第1話
クラス替えって青春









新しいクラス分けが掲示してある正面玄関にはたくさんの生徒達がいた。

「ツーナ♪何組だった??」
「わっ山本!!後ろからいきなり抱きついたら危ないだろー。」
「俺は2組だったぜ。」
「沢田さん!!」
「わぁ獄寺君!!びっくりしたぁ。」
「俺も野球馬鹿と一緒で2組でしたっ!!」
「2人とも同じクラスなんだ!!いいなぁ…俺、5組。…離れちゃったね。」

明らかにしゅんとした綱吉をみて2人は心を1つにした。

((先公脅してツナ(沢田さん)と同じクラスになる!!!!))

ダイナマイトや刀の準備をしていた2人と綱吉の所に1人の男子生徒がやってきた。

「おい!!お前ら、早くここからどいた方がいいぞ!!」
「ど、どうしたの??」
「アルコバレーノがクラス分け一応見にくるらしい!!」
「あ、アルコバレーノ!?獄寺君、山本!!早く中に入ろう!!」
「??おう。」
「はい!!」




並盛中学校には3大恐怖というものが存在する。
並中風紀委員長・雲雀恭弥と、不良グループヴァリアー、そしてもうひとつがアルコバレーノである。

アルコバレーノとは、全員綱吉と同じ中学二年生にして学力は既に名門大学卒業並、運動能力はオリンピックで金メダルがとれるんじゃないかってくらい高いという、天才児達の集まりだ。顔も見事に全員美形で、女子からの人気は計り知れない。だが本人達は、レベルの低すぎる授業と人間に退屈していて学校にはほとんど来ていない。そのため、クラスが一緒になったとしても、ほとんど関係ないのだ。

その集団がここに来ると聞いた綱吉は、2人を引っ張って避難。
この3大恐怖は綱吉にしてみれば、3大関わりたくない人々、なのだ。
しかし、そう考えているのは綱吉だけではなく、今まで掲示してある紙の前にたまっていた人々がそれぞれ移動しだしたため、小柄な綱吉はあっちに押されこっちに押され、ふらふらしているうちに山本達とはぐれてしまった。

「なんで俺っていつもこうなるのー!?」

綱吉は自分の不幸を嘆いたが、そんな嘆きなんか気にもせず、大移動は続く。
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