novel

be come crazy
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好きだから、誰にも渡したくない。


そう思うのは、人間の性――…。




――be come crazy




「ッ、やだっ…!先生ッ…やめて……!!」


化学実験室に響く、彼女の声。

電気を消して、カーテンである暗幕で薄暗くなった実験室。


ここは校舎の外れ。

ちょっとやそっとの大声じゃ、誰にも気付かれることはない。


「先生…やだっ、若王子…先生っ……」


不安げに、そう僕を呼ぶ彼女。

そっと、その耳元に口を近づけて囁く。


「ねぇ、今日も佐伯くんや針谷くんに、名前を呼び捨てされてましたよね?」


実験室の実験台に大きく両足を開いている彼女。

勿論、スカートの下に下着なんて穿いているはずがない。


「ほら、だいぶここも広がってきましたよ?」

「ん、やっ……」

「見られると、溢れてくるんですね。」


そう言って、彼女の秘部に息を吹きかけた。

ビクッと反応する姿を見て

悦に入る。


彼女が他の男と喋る度、

他の男に名前を呼ばれる度、

嫉妬でおかしくなりそうになる自分がいる――…。




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