「瑛くん、お誕生おめでとう!」 「あっ、ああ。よく覚えてたな……」 「忘れるわけないよ?だって、瑛くんは大事なお友達だもん!」 ――大事な、友達。 結局こいつは、俺を友達としか思ってない。 「ねぇ、瑛くん。誕生日プレゼント、何かいる?」 ――ほしくてほしくて堪らないもの。 今、目の前にいるお前。 「瑛くーん?」 「ウルサイ。何でもない」 「で、ほしいものある?」 気持ちが、ほしい お前が俺を好きだっていう気持ちが。 今は、まだそんなこと言えないから、 「俺にプレゼントする金があるなら将来のために貯めとけ」 そう言って、軽くチョップ。 「なにそれ?どういう意味!?」 「さあ?」 そう言いながら笑い合う。 まだ「すきだ」なんて言えないけど、 想い人と今この瞬間、一緒にいれるのが、 きっと俺にとっては、最高の誕生日プレゼントなんだ。 End ------------------- *あとがき* 短いけど、瑛誕小説! 2日遅れてごめん!だけど瑛たんだいすきだよ! 読んでくださってありがとうございました! 戻る |