月
□過去拍手文1
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死神の小さな優しさ
好きな人がいる。
でも…
この恋は報われない。
初めからそう思ってた
でも少しの期待もあって、
だから甘美な言葉を馬鹿な俺は信じてしまった
あぁ…あれはそう死神の小さな優しさ
死に向かう前の小さな喜び
全てを知った今も手放せない。
その温もり
「銀時最近桂とかにはあって無いのか?」
「ズラぁ?あぁ…この前
おたくの沖田君に追われてんの見て以来…
何で!?俺今あいつの仲間じゃねえよ?」
「あぁ?何でもねぇよちょっと気になってな…」
「そっか…」
いつも互いの愛の確認作業が行われた、けだるい雰囲気のなか繰り返し交わされる言葉。
なぁ土方…こんなのいつまで続けるつもり?
愛なんて無いその行為を繰り返し、気持ちのこもっていない愛の言葉を囁く。
よくやるよな。
男相手に。
…違うか
よくやるよなってのは俺の方。
利用されている事知ってるくせにそれでも切ることが出来ない。
馬鹿は俺。
さぁ死神は誰?
この関係の終わりはいつ?
いつまで俺は苦しめばいい?