月
□プレゼントの受け取り方
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「晋助様!!おはようございます!!」
うるさい…何だ朝っぱらから…
「朝ッス!!そして誕生日おめでとうございますッス!!」
あ?また子か…
…誕生日か今日は。
「晋助殿おめでとうでござる。」
万斎まで、祝いの言葉を言ってきた。気持ち悪い…
「晋助様!!私プレゼントに朝ご飯を作ったッス!!」
ガタッ!!
また子の料理だと!!
そんなもん食える訳が…
「晋助殿!!」
「武市殿…?」
また子作の料理という恐ろしくグロテスクな物が目の前に現れ、それが放つ臭いに一瞬目眩を覚えた時、武市が現れた。
「晋助殿…逃げてくださ…けして食べてはなりませ……」
武市は倒れた。
「先輩!どうしたッスか?」
「…気絶しているでござる。また子殿何があったでござる…!?」
自分の顔が引き攣るのが分かる…たいていどんな物にも恐れなど感じないが、初めて恐怖というものを感じた。
「先輩には味見をしてもらったッス!!美味しすぎたッスかね?」
そういって開けられた鍋の中身は紫の液体の中でカエルの様な物体や、芋虫の様な物がうごめいており、火にかけられているわけでもないのにグツグツしている。直視出来ない。
ちらりと万斎を見ても、引き攣った笑みを浮かべている…
「「……」」
「…少し出て来る」
「えっ晋助様!?」
このままここにいたら殺される…死は怖くはないが誕生日にこんな不名誉な死にかたは出来れば避けたい。
「また子殿…先に食べているとよいでござるよ。」
「あ…あぁ俺は後で食う…」
「そぅッスか…じゃあいただくッス!!」
パクリ…
バタン…
また子気絶…
こいつ…なんてもん食わす気だったんだ…
「晋助殿…そういえば朝から荷物が届いていたでござる。隣の部屋でござる。」
こいつ明らかに話をそらしてきやがった…
「誰からだ…」
「桂小太郎…坂本辰馬…坂田銀時…
晋助殿…居場所バレバレでござる…」
「……」