summon night〜月の見る世界〜
□謎の敗走
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なんとかゼラムに着いたものの今度は憲兵に追われるはめに、倒す訳にもいかず袋小路に二人追い込まれてしまいました…
「チッ仕方ねぇ気絶させるだけでも…」
「ダメですよ、そんなことしたら私達はおろか他の皆に迷惑かけてしまいますよ?」
「くそっ万事休すか…」
ふと後ろを振り向き壁を見上げる、なるほど届きそうですね
「リューグ、私の手に片足乗せてください」
「はぁ?そんなことしてなにすんだよ」
チョイチョイと指を向けるとニヤリと笑う
「お前はどうすんだよ」
「私は三角飛びで行きますよ」
「まあ身軽だしな」
「じゃあ決まりです、越えたらすぐにこの場を離れましょう」
「わかったよっと!」
リューグが私の組んだ手の上に乗り片足を上げた直後手を振り上げ見事なバランスで壁の向こうに消える。
「貴様!」
「大丈夫ですよ、私は逃げませんから」
両手を上げて持っていたサモナイト石と杖を憲兵の足元に投げる
「良い心掛けだな犯罪者」
別に犯罪者ではないんですけど…
両手を縛られ連行される、リューグは無事にアメルちゃん達にあえるといいですけど…