学アリNovel
□嫉妬
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「・・・」
俺は無言のままルカについていく。
ルカは人通りの少ない場所へと向かっている。
「・・・おい。どこへ行く気だ??」
「いいから」
ルカはそういってまた黙って歩きだす。
着いた場所は、なんでもない普通の場所。
ただ、ベンチが一つ置いてあるだけ。
ルカが先にそこのベンチへと座る。
俺もつられて隣へと座る。
「ごめんね、棗。いきなり呼び出したりして」
「話があるんだろ??」
「・・・うん。あのさ、単刀直入に聞くけど
棗、佐倉の事どう思ってる??」
は?あいつのこと??
「別に・・・」
別にどうも思ってない。
「嘘はいいからさ」
嘘??嘘なんてついてない。本当にどうでもいい。
「ついてない」
「じゃあ」