Re!Novel
□春
3ページ/6ページ
「凪が気に入ってるのはいいんだけど
それなら防寒に気を配りなよね」
「例えば??」
「マフラーをするとか、コートを羽織るとか」
「…マフラー、千種のしかない」
黒曜ランドに寒さをしのげそうな物を
思い浮かべてみたけど
マフラーは千種のしかないと分かると
凪は悲しそうな表情で話した。
「全くしょうがないな。行くよ」
「…え??どこに?!」
「どこって、僕の家だよ」
当たり前だろ、というような顔で僕は話す。
僕は少し強引に凪の腕を引っ張り、
僕の家へ向かう。