Re!Novel
□自覚してよね
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沢田らと別れを告げ、急いで校庭を走りぬけ、靴箱へと向かう。
凪は、ここの生徒ではないから、自分用の靴箱がない。
だから、いつも僕のところへ置く。
急いで凪は階段を上がる。
そうして、ようやく応接室前へたどり着く。
息の調子を整えてから、ドアをあける。
「・・・恭弥っ」
可愛く今にも消えてしまいそうな声が、僕を呼ぶ。
窓のそばにいた僕は、凪にゆっくりと近づく。
「いつもより遅かったんだね、凪」
「ちょっと、下でボス達に会って・・・」
「知ってるよ、上から見てたからね」
「えっ」
そういって、凪は少し顔をゆがませる。
前に、他の男と話しているのを注意した後、
軽くおしおきをしたから思い出したのだろう。
今思えば、僕は凪に最低なことをした。