Re!Novel

□自覚してよね
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「面倒くさいことになったな」
僕は一つ大きなため息をする。
応接室の窓から校庭を覗いてみる。
運動部が校庭を譲り合うように使う中
校門の方から誰か走って来ているのが見えた。
それは―――凪だった。
いつも同じ時間に校門をくぐり、いつものように僕に会いにくる。
今日も同じだと思っていた。しかし、違かった。
たまたまあの沢田綱吉と他の奴らと出会ってしまったのだ。
沢田綱吉らは、凪を見つけると

「あ、クローム。どうしたの、並中に何か用なの??」

と、話しかける。
凪は優しいから、そんな奴らの言葉に対しても
ちゃんと返している。

「あ、ボス・・・。ちょっと、用事があって・・・」

凪は少し急いでいる素振りを見せると、それを察知したのか

「そっか、じゃあまたね」

と、話を切り上げてくれた。

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