詩部屋。

□歓びと哀しみの芸術(歓びと哀しみの葡萄酒)
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歓びと哀しみの芸術


其れは...歓びに弾ける≪昇華≫...哀しみに消える≪生命(いのち)≫...
多くの人生...多くの物語(ロマン)を...彼は奪い続けてきた――
横暴にも芸術を貫き続けた青年...その名は『デイダラ』
破壊活動(テロ)とともに生きた彼の所行...其の知られざる≪物語(ロマン)≫

嗚呼...彼は今日も壊し続ける 一瞬で散り逝く≪焔(ひかり)≫
 得るモノも喪うモノも 芸術(アート)の代償となる...
嗚呼...季節(セゾン)が幾度廻(めぐ)っても 足りないものは満足感
 優しい言葉も称賛の声も 彼を満たす事は出来ない

嗚呼...振り返れば 駄作の山
人を殺すという 感覚がない からか...

嗚呼...芸術家(アーティスト)の繊細(デリカセー)な感覚は いつからか実を結び始め
稀に彼の気の短い日には 多くが犠牲となる...
嗚呼...無理な成長を望めば 自ずと成果が悪くなる
一つ一つに丹精を込めて...それが彼の仕事だ......

嗚呼...生まれるのは 痛みの雨
惑う者達の姿に笑う彼...

嗚呼...生命(ひと)は芸術(アート)の玩具(おもちゃ)じゃないわ...
他人(ひと)に認まれ...認る為こその手段
けれど...それさえ悟れぬ程 彼は
若すぎた それだけよ......

誇り高き気丈を纏った姿...全てを破壊する為に抜けた岩隠れ(ふるさと)
実力は持てど...派手に動けば名が通るのは早く...
立ち塞がる者を払い...彼は...極みの先を...自爆を...
嗚呼...試すことこそ なかったが――――
胸の≪傷≫が開くことはあるのか......

本編が語らざる詩...大切なモノを見つけられぬ者の...爆音と爆撃の日常(ひび)...
その後の彼の人生は...形振り構わぬものであった......


オイラはまだまだ生命(ひと)を殺めるのだろう  恐らく殺めない日もない...
それでもオイラの 心 潤せるなら  自爆さえ進んで引き受けよう...

とある日の夢で  見えたのは赤い雲(みらい)のオイラ
               あ か  アンジョ
其の...オイラの横...に居るのは赤色の≪天使≫?

今はま だ見えないけど 見れるかどうかの 確証は ない
        ぜつぼう
『――――――――喝』織り成す悲劇 その 驚嘆が オイラの

    アート
―――一瞬













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