『血の旋律シリーズ』龍謌ノ音花〜

□どうも、お久しぶりな気がします…
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【閠濂side】


「んっ…く」


眩しい太陽の光で我は目を覚ました。
フカフカのベッドは眠気を誘うな…

辺りを見渡せば、風羅が居ない事に気付いた。


『明日から、母上の傍で勉強させてもらう事になったんだ…』


「…そうか。風羅は羅淡王の所に行ったんだな」


昨夜の会話を思い出し、ぼーっとする。

風羅と我は盈華皇子の件に関わって事が理由で天神界に戻って来た。下界の暮らしを気に入っていたのに、急だったからな…


『風羅、天神界に戻って来なさい…』


『えっ!でも…』


『魅梛月が、ご懐妊プラス…璃羅もご懐妊だ。今、椿城では人手が足りない』


『翼さんや黒さんが…居るじゃありませんか!!!』


凄い剣幕な表情をした羅淡王を目にしたら我も反対は出来ない。
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