†右京×綱紀†

□禁断のアイス
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右京さんに

アイスはいけない

断じて

いけない






『禁断のアイス』





「綱紀くん、はぃ」
「何ですか?」
「これ、右京くんと食べてちょうだい」


ある暑い日のこと
美琴さんから
お呼びだしがかかる

右京さんとお茶をしていた俺は
廊下に出て
美琴さんの用件を聞く

何かと思えば
それは………


「アイスですか?」
「そうよ」
「バニラですね」
「貰ったの。2人で食べてね」


そう言うと
美琴さんは用があるからと
行ってしまった

残されたのは
冷たいバニラアイス
…棒付き


……………。



時間が一瞬凍った





「綱紀くん?どうしたのかな?」
「…えっとぉ…アイスかな
「アイス?」


苦笑いで言うと
可愛く見えるポイントで
首を傾げながら
右京さんが
聞き返してくる



「美琴さんから」
「暑いからねぇ〜」


納得しながら
右京さんは言った



や…ばぃ?



「食べる?」
「…平気なんですか?」
「たぶん」


何か楽しそうに
右京さんは笑ってる
……何が楽しいんだろうか

…楽しい?


「頂戴」
「ぇ…」
「アイスだょ
 

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