†右京×綱紀†

□大きな桜の木の下で
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歌があるでしょ?

大きな栗の木の下でって

でも
僕のいる場所には
栗の木はないんだょね


そのかわり
桜の木なんかあるけどさ










『大きな桜の木の下で』






「右京さぁん?」



あぁー…また
綱紀君が呼んでる

右京さんて……
名前を呼んでくれる

いつまで
“さん”をつけるのかなぁ…?

まぁ…年上だけどさぁ



「右京さぁん?…ご飯ですけどぉ」



ここからは
綱紀君がよく見える

桜の木の上

廊下の綱紀君
あぁ…まだ気か付かない

ふふ…可愛い

必死に捜しちゃって


自然と顔が
笑っちゃうな……




これは
どうしてだろぅ





「右京さぁん!!」
「…ふぁい、ぃるょ
「ぇ…どこ?」
「ここここ


綱紀君が上を向く

やっと
気付いてくれた

桜の木を見上げて




「何してんのι」
「ぅーん?綱紀君を見てたんだょ
「…ふざけないでくださぃょ///」



照れてる綱紀君は
やっぱり可愛い

からかってるつもりは
ないんだけどね




「ご飯ですって!…早く降りてきてください」
「ん〜はぃはぃ
「もぅ…」
「……………」
「右京さん?」



ふふ
戸惑ってる


綱紀君…
しかめっ面




「ねぇ、綱紀君…下に来て」
「ぇ…?」
「はやく
「ぅ……はい」



綱紀君は
素直で好きなんだょ

こうやって
すぐ
僕の傍にきてくれて




「来ましたけど?」
「手ぇ広げて」
「何で……」
「早く




そう
手を広げて…

ちゃんと
受け止めてね





ガザッ





「わっι」




綱紀君…
あったかい




「何してんのι」
「…ねぇ、綱紀君」
「はぃ?」
「ここ…ぃいね」
「ここ…?桜の木の下?」






そう

桜の木の下



綱紀君が今


受け止めてくれた


場所









でも





それよりも






桜の木の下の






綱紀君の
腕の中







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