□第5章
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「はっ、はっ…いそがなきゃ」
あたしはアイクに急用があると言われ呼び出された。
物陰からいきなり人がでてきた
「ちょっ…うわっ」
急に止まれる事もなくあたしは思い切りぶつかった
「っつ…」
「っすみません…大丈夫ですか?」
「あ、はい…あなたも大丈夫?」
「これくらい平気です。それよりあなた」
少し強い口調で少し睨まれた
「な、なんですか」
「あなたは僕と同じ匂いがしますね」
驚いた。彼は印付きだと知っていた。
「なんで」
「印はどこにあるんです?」
すっとあたしに近寄る。
「っ…」
「大丈夫、何もしないから」
あたしより少し背が高いセネリオはあたしの手を握った。
「おい、ラン何をしているんだ」
そこであたしはアイクを長時間待たせていた事に気づいた。
「アイク!」
「セネリオも」
「いえ…」
するとセネリオは小さな声であたしに、このことは二人だけの秘密です。と言ってどこかに行ってしまった。