新甲陽軍鑑
□序章
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再び甲斐は荒れようとしていた。
心ある家臣達は信虎に諌言した。
しかし信虎は諌言する重臣達を手討ちにし始めた。
これによって信虎は家臣団にまで恐れられ、憎まれるようにもなっていった。
以前の信虎は武芸者を募り、優秀な人材を他国からも集めており、家臣達の信頼は厚かった。
何かが狂っていた...。
信虎の嫡男は晴信である。(後の信玄)晴信は利発であった。晴信は何事にも慎重な性格をしていた。
信虎は晴信を疎んじ、次男信繁に目をかけるようになった。信繁は素直で裏表の無い性格をしていた。
これらの事が積み重なって、家臣団達は甲斐の将来について、ある重大事を計画し始めた。