気まぐれ

□しとしと。
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「雨って久しぶりだね。」
「あー、確かにな。」


今日は洋平とデート。


あたしが春物の服が欲しいって話をしたら洋平が一緒に選んでくれることになり、今日行く予定だったんだけど雨が降ってしまったので延期。

代わりにあたしの家でゴロゴロすることになった。


最近は洋平の家に行くことのが多かったんだけど、あたしが雨に濡れないようにって洋平はあたしの家に来てくれた。


優しいなぁ。



「雨きらいか?」
「全然。きらいじゃないよー。」


雨自体は嫌いじゃない。


出かけるときにちょっと困るけど、雨の音を聞きながら部屋でゆっくり過ごすのは好き。


「洋平は?」
「んー?あぁー…、」


うん。この空間が好き。


雰囲気が好き。


雨の降る音と、遠くで車が走る音、そして洋平の声が聞こえる。


洋平と2人きりの時間。



…あ、


「あたし今幸せだ。」
「はー?急になんだよ。」


洋平は笑って流したけど、本当にそう思ったんだもん。

思ったっていうか感じた。


それから、洋平が好きなんだって再確認。


大好きだ洋平。



「よーへいくん。」
「なんですか?」
「大好きです。」


しとしと。
2度目の告白




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100306*葉月


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