気まぐれ

□いつまで叩くのかな?
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…目が覚めた。

時計を見ると、いつも先生が来る時間までまだしばらくあった。

なんとなく起き上がるのが面倒でゴロゴロしてたら、誰かが病室のドアをノックした。


「おーい、朝だぞ。」


そんな声と共に入ってきた主治医のディーノ先生。

ゴロゴロしてるうちに、もうそんな時間だったんだ。

せっかくなんで寝たふりをしてみよう。


「いつまで寝てんだー?」


ディーノ先生はあたしに近づき、あたしの頬をぺちぺちと叩きだした。


ぺち ぺち ぺち ぺち

「……。」


ディーノ先生が喋んなくなって、静かな病室にはあたしの頬を叩き続ける小さな音が響く。


ぺち ぺち ぺち


…なんか起きるタイミングわかんないや。どうしよっかなぁ。


ぺち ぺち ぺち ぺち


すごく優しく叩かれるから全然痛くはない。けど…、



いつまで叩くのかな?
(もう起きちゃおうかな…。)「やっぱお前可愛いなぁ」ぺちぺち(な、なんか益々起きれなくなっちゃったっ!)



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しばらくそのまま起きれずにいたら、いきなりディーノ先生は「こいつが目覚まさない!!」とナースコールを押しちゃいました。


091002*葉月

baton*【REBORN】病院バトン 〜彼は主治医編〜



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