気まぐれ
□いつまで叩くのかな?
1ページ/1ページ
…目が覚めた。
時計を見ると、いつも先生が来る時間までまだしばらくあった。
なんとなく起き上がるのが面倒でゴロゴロしてたら、誰かが病室のドアをノックした。
「おーい、朝だぞ。」
そんな声と共に入ってきた主治医のディーノ先生。
ゴロゴロしてるうちに、もうそんな時間だったんだ。
せっかくなんで寝たふりをしてみよう。
「いつまで寝てんだー?」
ディーノ先生はあたしに近づき、あたしの頬をぺちぺちと叩きだした。
ぺち ぺち ぺち ぺち
「……。」
ディーノ先生が喋んなくなって、静かな病室にはあたしの頬を叩き続ける小さな音が響く。
ぺち ぺち ぺち
…なんか起きるタイミングわかんないや。どうしよっかなぁ。
ぺち ぺち ぺち ぺち
すごく優しく叩かれるから全然痛くはない。けど…、
いつまで叩くのかな?
(もう起きちゃおうかな…。)「やっぱお前可愛いなぁ」ぺちぺち(な、なんか益々起きれなくなっちゃったっ!)
------------
しばらくそのまま起きれずにいたら、いきなりディーノ先生は「こいつが目覚まさない!!」とナースコールを押しちゃいました。
091002*葉月
baton*【REBORN】病院バトン 〜彼は主治医編〜
←back
.