気まぐれ

□お返しは何がいいな?
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「はい、朝ごはん持ってきたよ。」


今日もいつも通りツナ先生があたしの朝ごはんを持ってきた。


「また先生自分のも持ってきたんだ。」
「うん。駄目だった?」


ちょっと前から、あたしとツナ先生は一緒にご飯を食べている。


1人で食べてたときは寂しかったけど、今は全然そんなことない。


ツナ先生と話してると楽しいし、ご飯も美味しいって感じる。


「……?」


あれ何だろう?


ツナ先生が持っているのは、あたしのご飯のトレイとツナ先生のご飯トレイ


それと、


綺麗に包装された小さめな……箱?



「…これ、気になる?」
「!」


あたしの視線に気付いたツナ先生はにこっと笑った。


「はい、どーぞ。」
「…え?」


ツナ先生は、ソレをあたしに手渡した。


「な、なんで?あたし誕生日でもないよ?」
「誕生日プレゼントじゃないって、今日は…」


そこまで言うとツナ先生は病室のカレンダーを指差した。


「そっか!バレンタイン!」
「そう。だからこれはチョコレート。」


後で食べていいよ。いまはまず朝ご飯ね。


ツナ先生はそう言うと「いただきます」と両手を合わせてご飯を食べだした。



優しいツナ先生のことだから、ほかの患者さんにも配ったのかな?


ツナ先生からチョコ貰ったのは私だけじゃないかな?


それでもいいや。


そんなこと気にならないくらい嬉しいし!



お返しは何がいいかな?
「でもバレンタインって女の子が男の子にチョコ渡す日でしょ?」「今年は逆バレンタインだよ」



baton*【REBORN】病院バトン 〜彼は主治医編〜


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