長編小説
□差し出されたのは…2
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あの後、ユーリが依頼をこなしに行こうと言い、ほかの仲間達を引き連れ森の入り口へとやってきた。
「まったく、おっさんのせで時間を食ったわ!」
「なによ、リタっち!
自分の事は棚上げ?」
リタがふいに呟いた言葉。
それを聞いたレイヴンは、リタに噛みつく。
しかし、二人の隣に控えているエステルとユーリに、無言の圧力をかけられて黙ってしまう。
レイヴンはユーリに、リタはエステルに弱い。
二人の纏う雰囲気にレイヴンとリタは、バツが悪いと、続きを口の中へとしまった。
その様子にカロルが小さく溜め息をつき、ジュディスはお見事と拍手を送っていた。
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