***HOLiC
□二人
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「マル、誰もいないね」
「そうだね…誰もいないね」
「「二人ぼっちだね」」
シンとしてる店の中で
私とモロは二人だけ
大好きなモロと一緒にいるのにマルの心は何処か寂しい
きっとモロも同じ気持ち
二人黙って壁に背中を当てて座る
「寂しい？」
モロが私の顔を見て聞いてきた
「…マルは？」
「寂しい」
「私も、寂しい」
「一緒だね」
「そうだよね」
ザッー…
「…雨」
ふとモロが呟いた
私も聞いてみる
「傘、持ってるかな？」
「主さま？」
「と四月一日」
「さあね…」
「どうだろうね…」
「「分かんないね」」