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□可愛いこの娘は俺のもの
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シュル、とスーツの袖に腕を通して、リビングに入る。

「じゃ、俺仕事行ってくるわ」
「「おー行ってらっしゃーい」」

一応報告してリビングを出ようとした時にふと、違和感に気付く――千里が、いないのだ。

「あれ、千里は?」
「買い物行ったよ。まだ帰ってない」
「ふーん」
「残念だったね。見送ってもらえなくて」
「は?何言ってんだ明。別にそんなんじゃ…」
「照れんなよ〜」
「うっせー、バァーカ!」
「んだと、てめぇ!」
「はいはい、喧嘩しないの。翔、仕事遅れるよ?」
「そうだな、行ってくる」俺は馬鹿(猛)の相手を放棄し、リビングを出た。


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