恋修

□愛し君へ
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ずっと想ってた


この人の隣にいれたら、って


ウジウジ考えてんのは性に合わないから


ものすごく照れたけど


それでもない頭で精一杯想いをぶつけた


驚いた顔してたけど


目付きの悪いあの人が優しく笑って


ばーか


と俺の髪を撫でた


あの人が触れたところから


俺の胸まで温もりが伝わってくるようで


その時初めてあの人の想いも知った


ねぇ修兵、


あの日から俺は世界が変わったんだ


修兵と過ごす何でもない日常が


俺を変えてくれたんだ


たまに絡める指先も


気紛れで触れる唇も


俺の名を呼ぶその声も


俺を幸せな気持ちで包んでくれる


離れる気なんて毛頭にない


離すつもりも更々ない


俺には修兵が必要なんだ


そう口癖のように話す俺を


この人はあの日のように優しく笑い


ばーか、と髪を撫でる


うん、馬鹿でいい


馬鹿でいいよ修兵


だからお願い


出来ればこのまま


これから先も、ずっと二人で


なんていったら


多分また、こういうんだろうな


ばーか、って







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