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□愛する人の為ならば
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絆「ママー!!パパ起っきよー!!」


キャッキャッとはしゃぐ絆那を抱き上げながら、侑士が寝室から出て来ました。


岳「侑士、おはよ。絆那いい子、いい子♪」


岳人がは絆那を優しく撫でると、絆那は満足げに笑います。


岳「ほら、朝ご飯食べようぜ。」


テーブルの上には、綺麗に巻かれた出汁巻き卵や、湯気のたっているほかほかご飯など何とも美味しそうな和食中心の朝食が出来上がっていました。


侑「お!!今日は和食やな〜。って何で納豆があるんや!?」

岳「絆那と俺が好きだからに決まってんだろ?」

絆「だろー?」

侑「だろー?って女の子がそない言葉使いしちゃあかんやろ?」

絆「だってママがちゅかってたじゃん。」

侑「ママが使ってても絆那はダメや。」


もはや全く違う話になっているのに三人とも気付きません。


岳「ってゆうか、侑士時間ッ!!!!」

侑「へ?...ってもう行く時間やんか!?!?」

気付いた時にはもう既に、いつもなら歯を磨いて家を出ようとしている時間でした。


岳「ゆ、侑士早く着替えて!!!」

侑「お、おん!!」


 
侑士は絆那を降ろすと慌てて着替え始めました。
岳人もお弁当を鞄に詰めたり大忙しです。


侑「ほんじゃあ、行ってくるわ!!!」

岳「いってらっしゃい。頑張れよ。」

絆「パパ、いってらっちゃい。」

やっと全ての支度が住み、侑士がドタバタと家を出ていきました....が、玄関で見送りしていた二人の元へ戻って来たのです。

 
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