Short Novel
□ポーカーフェイスの魔法使い
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どんなに話し掛けても無表情。
どんなに笑い掛けても無表情。
どんなに甘えてみても無表情。
どんなに体を交えても無表情。
キミ ハ ムヒョウジョウ─.....
でもね、一瞬だけ無表情じゃなくなる時があるんだ。
それはヤってる時でもなく、話をしている時でもなく、何かを食べている時でもない。
俺を痛めつけている時。
俺を苦しめている時。
俺の体にタバコを押し付け
鞭で叩き
階段から落とし
ラケットで殴りつけ
髪を燃やし
体中に噛み付いては
熱湯を背中に浴びせる
だから俺の体は傷だらけ。
毎日毎日死ぬほど痛い。
周りに傷を隠すのも大変。
でもね、でもね?
どんなに痛くても、どんなに苦しくても俺は耐えられる。
ダッテ キミ ハ .....
(ポーカーフェイスの魔法使い)
(君が最後に見せる笑みはきっと魔法!!)(だって体の痛みなんて吹っ飛んじゃうから)