詩集-みんなのうた-六月号(上巻)

□剣心さん
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「雨中お見舞い擽りの刑」



ありゃまぁ

雨漏りしてる

じゃあ酒盛りでもしようか?

雨足が強くなって

雨音も増してきた

でもここは呑気に

雨の音楽会

硝子コップが爽快な高音を奏で

アルミのボールが囃し立てる

交互のリズムが心を踊らせ

辛気臭い我が家も

明るさを取り戻す

お庭ではカエルさんたち

手を取り輪になって

コーラスも始まる

みんなが集まりゃ

雨だってへっちゃらさ

楽しい仲間を呼んじゃおうよ

雨は勝手に降らしておいてさ

雨を待っている人たちも
いる事だしさ

ほらっもう・・・雨なんか

気にならなくなった。

雨だから出掛けないってのは

損かも知れないよ

一人じゃなきゃ

心も晴れるってもんだよ

さあ、手に七色の傘を取り

僕と一緒に出掛けよう

あの家この家

駄目でもその次があるさ

だからそんな顔しちゃ・・・

擽っちゃうよ

雨の中・・・

悲鳴に近い笑い声

あなたも擽っちゃおうか?

 

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