詩集-みんなのうた-六月号(上巻)

□萱島さん
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眺めたソトは
あまりにも綺麗だった


灰色の空は
幾多もの涙を流し
歓びか哀しみか
それぞれが
それぞれに
渇いた大地に
涙を染み込ませる


ココロに反映された
小さな雫たちは

世界を隔てた
たった一枚の硝子にさえ
涙を与えた

奏でられる
音は
激しかったり
和やかな子守唄だったり


まるで別世界に
来てしまったみたい


だからかな
人が
恋しくなってしまうのは
 

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