詩集-みんなのうた-六月号(上巻)

□姫香さん
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十字型にピカピカと
飛行機星が流れる 夜
「行ってらっしゃい」
「気をつけて」
夢路の果てまで きみは行く
私の知らない 遠い世界へ


静寂と暗闇に浮かぶ
白い雲が 好きなの
星の光 月の光 青白く受け
点々と浮かぶ 姿はまるで
未だ見ぬ場所へと続く
魔法の地図みたいでしょう

一瞬の瞬きの間に
未来は転がるように変わって
指先に立った飛行機星 辿る
木星のループにはまって
ぐるぐる迷い込む
いくつもの歳月重ねながら


きみよ コンニチハ
もしも時空が交わったのなら
何処かで会えたらいいね
きみよ サヨウナラ
それまでは ららら るるる
じっと そっと此の場所で
同じ夜空を眺めていよう。

 

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