詩集-みんなのうた-六月号(上巻)

□天空さん
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「日向ぼっこ」


ポッカポカの地面に

両手両足を伸ばして

おーきく背伸びをして

おーきく欠伸をして

茶トラの猫が
くつろいでいる

何年ここに居るんだろう


そう言えば
4年前、2匹の子猫を
見かけたなぁ


大きな駅の前
小さな居酒屋の真ん前

君は立派な看板猫

さっき指で挨拶したけど
怒らなかったもんね

もう一匹はどうしたの?

色々あったんだろうねぇ

人懐っこい君は
一杯ご飯貰って

のんびり
過ごして来たのかな


僕も
君がおーきくなると共に

おーきくなって来たんだよ


家も出た

仕事にも就いた

仲間も出来た

家族も出来た


君もうちに来てみるかい?

君も僕の家族に
なってみるかい?

きっとお断りだろうね

君には君の
家族が居るんだろうから

ここが君の
安住の地なんだから


幸せそうに寝る
君の横顔は素敵だね


僕もきっと見つけるよ
君と同じように歳をとれる
安住の地を
 

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