詩集-みんなのうた-四月号

□satomiさん
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『大丈夫』と言う薬をもらって、
あたしをセーブした。

『頑張れ』と言う鎮痛剤を打っては
また歩き出さなくちゃいけない


世界に逆らうことが出来るなら
あたしは息の根を止める



『大丈夫』と言う薬を信じて
あたしをまたセーブする

『頑張りなさい』と言う鎮痛剤を打っては
また前を見なくちゃいけない


憂鬱な明日はすぐそこにあって
退屈な昨日は過去の記憶


『大丈夫』と言う麻酔を打ち
『頑張れ』と言う鎮痛剤を打つ


薬はあたしを認めてはくれなかった
鎮痛剤の役目はあたしを麻痺させること
世界に逆らうことを許してくれなかった


『やりなさい』と言う麻酔薬を
全身で感じながらまた今日を生きる

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