詩集-みんなのうた-四月号
□弘さん
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「明日君がいなきゃ…」
夕暮れ過ぎた哀しみ色の群青
白く切り裂いたのは一筋の飛行機雲
溜め息色したアスファルトの上
ゴミになりそな夢ばかり拾い集めて
溢れ落ちる想い汚れた手で掻き上げる
ありふれた言葉ばかり組み合わせた
愛の言葉は君に届くのでしょうか?
傷ついても傷つけられても
傷つけたとしても君を見つめていたい
そんな台詞は君に届くのでしょうか?
割れた皿を拾いあげたら
人差し指を切ってしまった
手当てをするよりも見とれる自分がいた
それは紛れもなく生まれてきた証
正しく飾られた世界と暴かれてゆく真実
ぼんやり見え隠れする未来に
期待するほど自信過剰じゃねぇ
確かな事は明日君がいなきゃ困る…
閉じた瞳の奥にいつも君を映してた
いつか自分をなくしてしまいそうなほど
暗闇でもがいて…ずっともがいて
確かな事は明日君がいなきゃ困る…