詩集-みんなのうた-四月号
□揚羽蝶さん
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「春風」
気付いてた
気付いてた。
届かないと、触れられないと。
掴もうとする度、掌に前から有ったはずの花びらすら
散ってゆくのに。
まだ諦めがつかない僕に
君は呆れているようだ。
少し、強く。
風が吹いた
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