詩集-みんなのうた-四月号

□蒼緋さん
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桜が風に舞い

ひらひらと視界を奪っていく

薄桃色の小さな花弁を

儚いと思うのはきっと

人間にとっては短い期間だから

急く時間の中ではそう感じる


桜のように

美しいモノに惹かれる私は

夢ばかり見ては現実に涙を流す

また桜の花弁が視界を遮る

見なくていい、と言うように

嫌な現実を覆い隠す

優しく舞う、その命を枯らして

私の弱さを叱るでなく

涙の先で笑えるように

癒して、暖めてくれる
 

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