Short Stories
□無題
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「あ、ちょっと!」
まだ馬車ちゃんと止まってないのに飛び出しちゃったよ。嬉しい気持ちはわかるけどさ、女の子なんだから怪我したらどうするの!
旦那もさ。城抜け出して、それも堂々と門の前だし。よくいままでバレなかったよ。後でバレたら怒られるの俺様なんだからね!
それに、片方ガラスの靴だけで先日舞踏会で出会ったあのお姫様を見つけてこいだなんてさ、何人いると思ってるの!街中のお嬢さん方呼んでの舞踏会だったわけ!
そこちゃんとわかってる!?
でも、まぁ。旦那のあんなに幸せそうな顔久しぶりにみれたし、
ここで二人の邪魔できるほど俺様、野暮じゃないしね。
さぁーてと、
姫さん迎える準備でもしてこよ。
喜ばしい忙しさ
まずはアレして、コレして、
わー、俺様やることいっぱい。