道具屋の駄弁り場

□駄弁り場その1〜ガガ・ラスト・ミステリカの憂鬱〜
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ギミック「おーい、ピレーナ。客連れてきたぜ」
ピレーナ「お客さん?いったい誰よ」
ミステリカ「ううっ…」
ヒトリック「あれ、聖霊王ガガ・ラスト・ミステリカじゃん。9マナのハズレアの」
ミステリカ「!うわーん!」
ピレーナ「あらら、泣き出しちゃった」
ギミック「エイリアンに目はないはずなんだがどうやって泣いてるのかは置いといて、とりあえず話を聞こうぜ」


ピレーナ「じゃあ、これまでの経緯をおさらいするわね。
聖霊王ガガ・ラスト・ミステリカ。9マナ13000のエンジェル・コマンドとエイリアンで、進化元は光のクリーチャーなら何でもOK。
その効果は、『自身がアンタップされたときに、自分の山札を下から2枚を残して全てドローし、手札のシールド・トリガーつき呪文を好きな数唱えた後、手札のシールド・トリガークリーチャーを好きな数召喚してもよい』、そしてT・ブレイカーと」
ギミック「問題は能力の発動条件だ。実はこのカードがとあるネタバレサイトで公開されたとき、この能力の発動条件は『バトルゾーンに出したとき』と書かれていた。つまりこの時点ではcip効果だったわけだ」
ヒトリック「出しただけで山札のトリガーをジャンジャン使えるわけだから、エンペラー・キリコの再来みたいに一時は騒がれたけど、その後前述のテキスト間違いが発覚し、哀れミステリカは工夫が必要なカードの部類へ…」
ミステリカ「みんなはじめは騒いでくれたんですよ、『こいつはまた博打カード来たな』とか『強すぎワロス』とか。デッキもたくさん組んでくれてました。それなのに、それなのに…!テキストミスが発覚した途端に、皆掌返しですよ!」
ルイス「切り札とは逆転性と奇襲性を兼ね備えたもの。どちらか一方に偏ったものは総じて使われにくい傾向にあるな。まあ、闇文明のディアブロスト将軍のように、それをコンセプトとしたデッキは強力なのも多いがな。やはり闇文明は素晴らしい」
ピレーナ「一応説明して置くと、普通に効果を発動させようと思ったら、出したターンに相手を攻撃してターンを終了し、次の自分のターンの初めに効果が発動するんだけど、はっきり言ってこれはかなりリスキーよ。
攻撃したときにトリガーを踏む可能性もあるし、タップ状態だと時空ガンヴィートにやられるかもしれないし、ひょっとしたらそのまま攻撃されて負けるかもしれない。妨害されやすい故に、ミステリカの評価は下がっちゃったわけね」


ギミック「で、課題はいかにしてミステリカを出したターンでアンタップさせるかだ」
ピレーナ「方法としては、光のカードに多い『ターンの終わりにアンタップさせる』効果ね。これなら相手が妨害する前にミステリカは起き上がるわ」
ルイス「そこで私が考えたコンボだ。新カード、《小結・座美の花》の助けを借りる。このクリーチャーがいるとき、相手はこちらの攻撃を必ずブロックしなければならぬ。このカードによって相手が必ずブロックするようにすれば、ミステリカがトリガーを踏んで即退場という心配もなくなる。相手にブロッカーがいなければ、ディアブロスト将軍の出番だ。やはり闇文明は素晴らしい」
ヒトリック「それならターンの終わりを待たなくても、ブロック時にニンジャ・ストライクでソニックマルを出せばすぐアンタップするよ。バトルするんだったら、無限掌をかけておいてもOKかな」
ギミック「でも攻撃するってことは、もうマナを払って何かすることはできないんだよな」
ピレーナ「サイレントスキル持ちの光のクリーチャーの上に重ねればタップ状態で出せるけど、もっとも楽に済むカードがあるわ。《パワー・パズル》よ」
ヒトリック「パワー・パズル?」
ルイス「パワー・パズルとは光で2マナのトリガー呪文だ。自分のクリーチャーを1体タップし、そのクリーチャーのパワー以下になるように相手のクリーチャーを好きな数タップさせることができる。ちなみにアバス・ノナリスやヘヴィ・デス・メタルのような相手を強制突撃させるクリーチャーとも相性がいい。やはり闇文明は素晴らしい」
ピレーナ「そしてミステリカには素敵な相棒がいるわ。同じ聖霊王のイカズチよ」
ギミック「なるほど。クリーチャーが出た時に自分のクリーチャーを好きな数アンタップさせる、確かに最高の相棒だな」
ミステリカ「おぉ…!なんか道が開けてきたような気がします!」
ルイス「効果自体は強力なのだ。お前は工夫次第でいくらでも輝ける。自分を信じるのだ」
ミステリカ「はい!がんばってみます!」

ピレーナ「今回全然駄弁り場って雰囲気じゃなかったわね」
ギミック「路線変更でもしたんじゃね」
ヒトリック「ただの気まぐれでしょ」

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