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ヒロインちゃんは「貴季」(きき)で統一しております。



〜蓮二お兄ちゃん編〜
第3話




季貴が突然として倒れたのは、七才の時だった。


今まで元気に育っていたはずだったのに行き成りの事で最初は信じられなかった。

気管と臓器の対の病に掛かり、当初は人生の殆どを病床で過ごすことになるだろうと予測されていた。

医者の最先端技術による精密検査によれば、実際のところ幼少期から気管と臓器にかけては弱かったらしい。
同年代の子供と遊べない辛さは一塩だろうと、親友と別れた過去が有る今の自分には痛いほど理解できた。


だが季貴は一度も弱音を吐かなかった。



そして、何もできない、してやれない自分に季貴はこう言った。



“悲しくさせてごめんね”



幼い彼女の前で、きっと俺は酷い顔をしていたのだろう。この自分こそが情けない。季貴の為に自分は強くなければならない。


守らなければならない。





俺は愛しい季貴の兄だから



つづく

兄蓮二の妹に対する心情で御座いました。




一言くださると、喜び転がります。



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