学パロ
□第一弾 幼なじみ
2ページ/3ページ
《二年生教室》
「おはよう。コナツ君。今年も一緒のクラスだね」
「おはよう。カストル、ラブラドール。今年も一年よろしく。」
「こちらこそ、よろしくお願いしますね。」
三人の周りは和やかな雰囲気に包まれた。
「はぁ〜、今年も学級委員。俺がやるのかな〜・・・」
カストルとラブラドールは首を傾げながら、顔を見合わせた。
「・・・?コナツ君は、やりたくないの?」
「イヤ、別に嫌ってわけじゃないんだけど・・・」
「・・・?嫌じゃないけど、なぁに?何かあるの?」
コナツはわざと言葉を濁したが、ラブラドールは逃がさない。
「コラ、ラブラドール!!コナツ君が困ってるでしょう。誰でも、言いたくないことはあります。私達などには話せないことなんですよ。ね?」
ラブラドールを叱るとみせて、最後にはやっぱり追求する。
しかも、『私達などには』と言った言葉使い。
コナツが絶対話すよう仕向けるところは、双子のお得意な腹黒連携プレー技だ。
二人が少し悲しそうに見つめてくるものだから、わかっていてもコナツはどうしようもない。
「はぁ〜・・・カストル達には、かなわないな。そこまで、言われると話さないとな。でも、別に本当に大した事じゃないんだよ。」
仕方なくコナツは話し始めた。
キーンコーンカーン♪
キーンコーンカーンコーン♪
チャイムがなり始め教師が入ってきた。
→ 一年生