ギャグ

□余計なお世話
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そして、バトルは始まった。


「にゃー!!(主に近づくな、愚か者が!!)」

ミカエルはギラギラと光る鋭い爪を一閃させた。しかし、アヤナミはそれをかわす。そして、ミカエルを捕まえようと手を伸ばす。

「にゃー(汚い手で私に触れるな。)」

ミカエルはアヤナミの手をひらりとかわし、爪で振り払う。
しかし、アヤナミはすぐに伸ばしかけた手を引っ込める。
互いに牽制し、時間が流れた。

「お待たせ。」

テイトが部屋に入ると、ミカエルは先ほどアヤナミに向けていた敵意を霧散させ、テイトにすり寄った。

「ミカエルっ、くすぐったい。」

ミカエルはテイトの手をペロペロと舐める。
アヤナミは、ミカエルの変わり身の早さに呆けていたがミカエルが見せつけるようにテイトの唇をペロリと舐めた。

「…っ貴様、もう我慢ならん。テイトそのねこを捨てろ。」

突然、怒りだしたアヤナミにびっくりするテイト。

「何、怒ってるんだよ?ミカエルは俺が産まれた時からずっと一緒だったんだ。捨てられるわけないだろ。」

テイトは知らなかった。ミカエルは、アヤナミとテイトの仲を邪魔するためにクロイツによって送り込まれたことを。

アヤナミはテイトに睨まれ、仕方ないと息を吐き、テイトが淹れたお茶を飲んだ。

「…テイト。」

お茶を飲んで、心を落ち着けたアヤナミは当初の目的を思いだし、テイトの顎を捉える。

「アヤナミ」

二人は互いに見つめ合うが、それをおもしろくなさそう…いや、睨みつけるものがいた。

「にゃー、にゃー(主、離れて下さい。)」

ミカエルは、テイトの服を軽く引き注意をこちらに向けた。アヤナミは、あと少しというところで邪魔をされ不機嫌になる。

「どうしたんだ、ミカエル?…あっ、そうか。今日はゆっくりしたいんだな。それじゃ、アヤナミおやすみ。」

アヤナミはどうしようかと悩んだが、テイトの関心は完全にミカエルに向かっていてこちらに向く気配はない。
アヤナミは仕方なく、「おやすみ」と言うと帰って行った。

→あとがき
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