ギャグ
□学園祭
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「ミロク理事長?ヒュウガに何か?」
参謀部へと現れたのはミロク。
しかも、用があるのは長官のアヤナミではなくヒュウガだった。
ヒュウガ以外のメンバーには、“リストラ”の文字がよぎった。
「いやいや、ちょっとヒュウガ君に仕事をお願いしたいんだよ。」
ヒュウガ少佐に仕事?!全員が固まった。
「ちょっと、私用なんだが私の息子(テイト)が学園祭で主役をやることになり、是非ともかわいい衣装を贈ってやりたくてな、・・・(長々と自慢話)。」
親バカだ!!
またも、全員の心が一致した。
「それで、ヒュウガ君には衣装をデザインして貰いたい。これが、写真だ。」
そう言って、渡されたのは一枚の写真。
テイトが少し、緊張しつつも笑顔の写真だった。
「わかりました。全力で、やらせていただきます。」
なぜか、いつもと違ってやる気満々なアヤナミが引き受けていた。
礼を言ってミロクが立ち去った。
残された室内には異様な空気に包まれていた。
「ヒュウガ!!これは、元元帥からの命令だ。心してかかれ。」
と言いつつ、アヤナミはミロクから渡された写真を懐に入れようとした。
「ちょっと、待った!!アヤたん、俺たち写真見てないよ。見せてよ〜。見ないとデザインなんて出来ないよ〜。」
チッ!!
「アヤたん、今、舌打ちしたでしょ?・・・さぁ〜て、お姫様の写真は〜・・・」
アヤナミ以外の者が全員写真を見た。
「可愛いー!!アヤたんが一目惚れするわけだね♪」
参謀部メンバーにも好印象を与えたテイトだった。
「よーし、オレ、頑張っちゃうよ〜!!」
己の欲望には真っ直ぐなためヒュウガは、珍しく張り切っていた。
*END*