ギャグ
□事件です!!
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「アヤナミ様、ただいま戻りました。」
そう言ってそこにいたのは、いつもヘラヘラとしているヒュウガビシッとした姿でいた。
シーンと静まり返ってしまった室内。
そして、一緒にいたもう一人も声を発した。
「コナツ!ただいま。」
ニッコリと言うより、へらっとした顔のテイトがいた。
沈黙が続く。
永遠に続くかと思われたが、テイトがさらに声を発したおかげで沈黙が破られた。
「あの・・・みなさ・・・」
「どういうことですかーーー!!少佐、あなたは一体誰ですか?宇宙人ですか?そうですよね。」
テイト(身体はヒュウガ)が言い終わらないうちにコナツはテイトに掴みかかると前後にブンブンと揺さぶった。
「テイト、疲れてるんだね。かわいそう。」
そう言って、クロユリはヒュウガ(身体はテイト)の頭を撫でた。
ヒュウガは、ブンブンと揺さぶられている自分の身体をみて慌てて止めに入った。
「コナツ、止めて!!今、その身体テイト君なんだ。そして、今テイト君の身体にいるのがオレなんだ。」
必死にすがりつくテイト(中身はヒュウガ)にコナツは驚くとヒュウガ(中身はテイト)の握っていた手をパッと離す。
「ごめん、テイト君。つい、少佐の顔みると勝手に・・・」
申し訳なさそうな顔をするコナツを見てテイト(中身はヒュウガ)はブンブンと首を振る。
「そんな、仕方ないですよ。いきなりこんなことになって俺もどうすればいいのか、わかりませんし・・・ヒュウガ少佐を殴りたくなるのは、よーくわかります!」
力説するテイトだが、身体はヒュウガでなんとも変な感じだった。
「と・・とにかく、今日は、もう仕事をしましょう。少佐、ちゃんと仕事してくださいね。」
そうして、なんとか仕事を再開したが何やら不穏な空気が漂い始めた。