ギャグ

□料理教室
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レッスン1

『野菜を洗ってみよう。』


「じゃあ、今回使う野菜を洗ってみましょうか。」

いくら料理経験のないテイトでも、野菜を洗うことなど簡単に出来るだろうと思っていたカツラギだったが、その予想は開始30秒で脆くも崩れ去った。

蛇口をひねり水を勢いよく出し、野菜を洗うテイト。
順調に進んでいるように見える。

しかし、ゴシゴシと力強く洗うテイトの力は野菜を洗うのには強すぎた。
グシャリ

まず、トマトが潰れた。
ボトリッ

ジャガイモが欠け落ちた。

「アレっ?ちょっと、力入れすぎたかな?まぁ、まだあるしいっか♪」

一旦、手を休めるが気を取り直して再挑戦するテイト。

グシャリ

ボトリッ

無残な音を立てて野菜たちが積み重なっていく有り様を見たカツラギは慌てて、止めに入った。

「あ〜、テイト君。野菜を洗うのにそんなに力は入りません。リラックスです、リラックスですよ。」

「はっ、はい。カツラギ大佐、リラックスリラックスですね。わかりました、俺がんばります。」


カツラギの言葉を聞き、更に余計な力が入るテイトをみて失敗したことを悟る。

「・・・今回は私が野菜を洗いますね。」

カツラギに出来たことは、これ以上無残な野菜たちを生み出さないようにすることだけだった。
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