お題

□学校でのお題5
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01≫遅刻まであと5分


(ヤバい!非常にマズい!)

小柄な体を精一杯フルに稼働させてテイトは走る。
真っ赤に染まった顔は、湯気が出ていそうなほどだった。

なぜ、よりによって今日遅刻寸前なのだろう?

(昨日は、今日に備えて完璧に準備したのに!)
電池が切れて時計の針は、3時を指したまま止まっていた。

(うぅぅ・・・有り得ないだろ、普通こんな都合よく時計が止まるなんて!)

そうテイトは、今月連続遅刻の自己記録を更新中で歴代NO.1記録保持者ヒュウガの記録まで迫っていた。

テイトの通うここ私立バルスブルグ高校は、遅刻の回数がある一定以上になると理事長から直々に呼び出され恐怖の罰が下るらしい。
らしいと言うのは、今まで記録保持者ヒュウガだけがその罰を受け、その罰について聞こうとしたところ・・・

「えっ・・・(カチカチッ、カチ)うっ・・・(ダラダラ)ちょっ・・・じゃ!!」

歯の音が噛み合わずカチカチと鳴らし、顔の穴という穴からは汗が噴き出し、何も語られなかったからだ。

(あ〜、もうあと5分しかない!!)

残り時間5分
校門まで500メートル

テイトの運命は?!


*END*
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