ギャグ

□事件です!!
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世の中には信じられないことがある。
その中の一つが自らの身に起こるなど一体誰が予想できただろうか?


ーーーそれは、遡ること数分前


「テイトく〜ん!」

自分より数段上にいたヒュウガが飛びついてきた。
それは、いつものことだった。
しかし今回は、足場が悪く、ついでにいつもより書類を多く持っていたためバランスもよくなかった。
諸々の不運な事情が重なり起こった。


ドガガッ


階段からテイトとヒュウガは共に転がり落ちた。
「いたた・・・ヒュウガ少佐。大丈夫ですか?」

テイトは、どうやらヒュウガを下敷きにしたらしく下敷きになっているヒュウガに声をかけた。
むくりと起き上がった姿を見て、テイトは絶叫した。

「俺が・・・俺がもう一人いるーー!!」

あたりにはテイトの声が響きわたると、同時にヒュウガも叫んでいた。

「お・・・オレがもう一人いるーー!!」

二人は同時に大絶叫をあげるとすぐさま確認した。
自分たちの顔や体をペタペタと確認すると、トイレへと向かい、そこでさらに叫び声を上げた。

「俺が少佐になってるーー!!」

「オレがテイト君になってるーー!!」


こんな信じられないことがあっていいのだろうか?
とりあえず、二人は参謀部へと戻ることになった。


そこでは、さらなる騒動が巻き起こるとは知らない二人だった。
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