学パロ
□第四弾 家庭訪問
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「それでは、来週から家庭訪問が始まりますので父兄の方に都合の良い日を聞いてきて下さい。」
朝のHRで担任のクロイツはそう告げた。
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「はぁ〜、家庭訪問かぁ〜・・・。オレの家、今両親が長期海外出張でいないんだよなぁ〜。」
HRが終わると、すぐにテイトの近くにやってきたミカゲが呟いた。
「ミカゲの家って今、両親いないんだ。」
「そっ。んで、今は兄貴とオレだけ。だから、飯作るのはオレの仕事ってわけ!!」
「ふーん、そうなんだ。あっ、でもヒュウガ先輩が料理する姿ってあんま思い浮かばないかもな?!」
ヒュウガが料理する姿を思い浮かべクスリと笑うテイト。
「うーん、まぁそうかもな?(でも、絶対テイトよりは料理うまいけどな!)」
敢えて心の中だけでツッコむミカゲ。
「ねぇねぇ、二人だけで何話してるの?」
さり気なく、テイトとミカゲの間に割ってはいってきたクロユリ。
「さっきの家庭訪問の話でさ、今ミカゲの家って両親いなくてヒュウガ先輩と二人だけなんだって〜。」
「ふ〜ん。ねぇ、それよりテイトのお父さんって俳優だったよね?」
ミカゲに関することは、どうでもいいため適当に相づちを返し、テイトの注意を引きつけるクロユリ。
「そうだけど、クロユリも何回か会わなかったっけ?」
顎に手を当て少し考えながらテイトが聞いた。
「うん。何回かあったけど、すぐに出かけちゃってたからあんまり覚えてないかも?!そうそう、クロイツ先生とも知り合いだよね?」
「そうなんだ。だから、小さい頃はよくクロイツ先生とも一緒にいたんだ!」
昔の出来事に思い出し始めるテイト。
そういえば、先生には肩車してもらったりしてたなぁと幼少期を思いだす。
そんなテイトの近くでは、クロユリとミカゲが争いあう。
キーンコーンカンコーン♪
キーンコーンカンコーン♪
チャイムが鳴り本日の授業が始まった。