ギャグ
□余計なお世話
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*ラグスが健在してますが、テイトはアヤナミのベグライダーです。
*矛盾点はあまり気にしないで下さい。
「……うん。……うん、わかってるって……心配ないから。………じゃ、ありがとうファーザー。」
そう言って電話をプツリと切った。
「はぁ〜、まったくいつまでも子供扱いして。俺だって、もう15歳だし……それにベグライダーになって、アヤナミと……。」
テイトは顔を赤くすると、枕に顔をうずめ身悶えた。
ガサガサとダンボールから音がして、テイトは慌てて頭を上げる。
「……何だろう?」
ダンボールは、心配性な叔父から送られてきたものだった。
動くと言うことは何か生き物だと思うが、テイトはなぜそんなものを送ってきたのかはわからなかった。
ダンボールを開けた。
中から、出てきたのは……。
「うわっ、何だ?」
ごく普通のどこにでも居そうなネコで、特徴的なものと言えば、瞳だろうか。ルビーよりも鮮やかな、緋色の瞳。
「え〜…と何々。『防犯用にミカエルを送ります。』か。」
ミカエルは久しぶりに会う主人であるテイトにすり寄ってきた。
「元気だったか?ミカエル。」
テイトはダンボールからミカエルを出すと、ミカエルは嬉しそうににゃあと鳴いた。
トントン
テイトの部屋を誰かが叩いた。
テイトは扉を開けるとそこにいたのは、上司であり恋人でもあるアヤナミだった。テイトは顔を赤く染めるとアヤナミと極力視線を合わせないよう早口でしゃべる。
「なっ…どっ、どうしたんだ?急に来るなんて何かあった?」
アヤナミは無言でテイトを見つめる。テイトはアヤナミが何も言わないのを疑問に思いアヤナミの顔を見る。
すると、アヤナミはふっと笑った。
「おやすみの挨拶を忘れていたからな。」
「おやすみって…、せっかく来たんだからお茶でも出すよ。」
普段のアヤナミからは想像もできないほどアヤナミは甘く恋人にだけは優しかった。
テイトはアヤナミを部屋の中に入れる。アヤナミは、部屋を見回しダンボールに目を止めた。
「あぁ、今日ファーザーから届いたんだ。」
そう言ってテイトはねこをダンボールから出し、
「ミカエルって言うんだ。かわいいだろ。」
ミカエルはにゃ〜んとかわいらしく鳴くが、目の前にあるアヤナミの顔を見てねこパンチを繰り出した。
「…っ貴様!!」
ミカエルは明らかにアヤナミに対して、敵意を向けていた。アヤナミは、怒りに震え鞭を取り出した。
「うわっ、止めろって!!ミカエルは、アヤナミと遊びたくてしただけだろ、別に痛くないだろ?」
テイトは慌ててアヤナミを止めるとミカエルをかばう。アヤナミも、テイトから非難の目を向けられ仕方なく鞭を下ろした。
「じゃ、お茶淹れてくるからそれまでミカエルと遊んでてよ。」
テイトはそう言うとキッチンへと行き、ミカエルとアヤナミは睨み合った。